港にたたずむオットセイ

糸魚川市の親不知（おやしらず）漁港に22日、体長１メートルほどのオットセイが姿を現した。
雪が降りしきる中、じっとたたずむ様子が見られ、近くの漁師は「初めて見た」と驚いていた。
同日午前８時ごろ、青海町漁協の組合員が船揚場近くで見つけた。降り積もった雪の上で大きな
体を動かすこともなく、時折顔を上げたり、海の方を見つめたりするようなしぐさを見せた。

新潟市中央区の水族館「マリンピア日本海」が写真から「キタオットセイ」と確認した。
同館によると主に太平洋北部に分布し、冬は南下することもあるが、沖合にいることがほとんどで
上陸するのは珍しいという。

両目を閉じて横たわる姿も見せ、観察していた人々からは「衰弱しているのでは」との声も漏れた。
同館は「捕獲は禁じられているので、遠くからそっと見守ってもらいたい」と話している。

[新潟日報]2014/01/22 23:00
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20140122090705.html
親不知漁港に現れたキタオットセイ＝22日、糸魚川市